2016年12月26日月曜日

国際文化情報学会2016 番外編 ~岡村ゼミのポスター発表まで~

学生広報委員3年の小田と古池です。
今回は国際文化情報学会2016番外編として、私たちが所属している岡村ゼミのポスター発表について紹介します。
国際文化情報学会2016の全体については、こちらの記事に掲載しております。ぜひご覧ください!

「国際文化情報学会2016開催」
http://hoseiintaculturalcommunication.blogspot.jp/2016/12/2016.html 

最初に岡村ゼミとは?

岡村民夫先生が担当されているゼミで、場所論をテーマに活動しています。場所論とは、場所を文化や芸術の観点から考察することです。ゼミの特徴としては、月に1回ゼミの内容と関係ある場所にフィールドワークに行くことです。スタジオジブリが場所を意識してアニメーションを制作していることから、2016年度春学期はスタジオジブリをテーマに研究しました。
前回のブログでも紹介しましたが、ポスター部門ではポスターを制作し来場者に10分程度での発表を行います。私たちのゼミは、研究の中で行われた三作品の考察がポスターを利用することにより一覧に表示することができ、分かりやすく説明できること、関連のフィールドワークの写真も紹介することができるといった理由から、ポスター部門に挑戦しました。




テーマは「スタジオジブリと武蔵野の開発史」


発表の内容をざっくりとご紹介

幅広い年代の人々に親しまれる作品を多く生み出しているスタジオジブリ。それらの内『となりのトトロ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『耳をすませば』この三作品には、舞台となった場所に「武蔵野」が含まれているという共通点があります。
上記三作品を研究すると、かつて武蔵野に存在していた美しい自然や、開発による自然破壊、その結果として広がる人間の町の姿をみることができます。そのことから、スタジオジブリはこれらのアニメーション映画を通して、変わりゆく武蔵野の自然を写し出そうとしているのだと考察しました。
ジブリ作品はトトロの森の保護活動など、武蔵野の自然を守るための活動にも影響を与えています。私たちは今ある自然の保護と、生活を豊かにする開発、その両者のバランスを考え慎重に行動する必要があるでしょう。


国際文化情報学会までの活動 ~テーマ決めから発表まで~


テーマ決め

ゼミの時間に話し合ったところ、前期に学んだスタジオジブリをテーマにそれらを発展させる形で発表を行いたい、というゼミ生の意見が多く集まりました。途中、岡村先生から「開発とジブリアニメーションを結び付けたらどうか」というアドバイスを頂いたこともあり、「スタジオジブリと武蔵野の開発史」というテーマが決まりました。

制作

まず、扱う作品ごとに三グループに分かれました。そして、各グループで文献調査やフィールドワークを実施し、ポスターの下書きを進めました。
『となりのトトロ』を担当したグループは、狭山丘陵で新たにフィールドワークを行いました。岡村ゼミのフィールドワークでは、実際にその場所を歩いて、景観や歴史、文化的背景などについて考えることを目的にしています。狭山丘陵でのフィールドワークでは、狭山丘陵周辺の散策、環境ボランティアの方へのインタビューをしました。
その他の『耳をすませば』や『平成狸合戦ぽんぽこ』については春学期の授業内でフィールドワークを実施しました。

狭山丘陵でのフィールドワーク
                           
下書きが完成したら、ポスター作成に入りました。見る人にわかりやすくするために、写真などの視覚資料を効果的に使うことに気を付けました。 また、テーマとなっている作品のジブリキャラクターの装飾もしました。

ポスター作成の様子

           
ポスター完成!


発表本番

10分という制限がある中で、作品を見たことある人にもない人にも研究が伝わるよう、写真や地図を利用しながら簡潔に・分かりやすい説明を心がけました。




☆ゼミ長から一言

こんにちは!ゼミ長の末竹です。国際文化情報学会お疲れ様でした。
時期的に学祭やレポートなどがあって非常に忙しく、発表までに完成するか不安だったのですが、無事やり遂げることが出来ました。狭山丘陵までフィールドワークに出掛けたり、夜遅くまで大学に残って作業をしたのは、今ではいい思い出です。
残念ながら賞を受賞することが出来なかったので、来年こそは受賞したいものです。




以上、岡村ゼミのポスター発表についてでした。 岡村ゼミでは、来年度もジブリアニメーションを研究する予定です。来年の学会ではグレードアップした発表が出来るように、研究に励みたいと思います。

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