2017年10月23日月曜日

2017年度SJ国内研修参加者の声をお届けします

国際文化学部では、留学生を主対象とする国内研修、スタディ・ジャパン・プログラム(Study Japan Program:略称SJ)を2012年度より実施しています。

千畳敷カールを背景に(写真提供:髙栁先生)
2017年度は、8月31日から9月8日までの9日間にわたって研修が実施され、留学生2名と日本人のボランティア補助員2名(前後期で分担)が参加しました。


阿南町・和合の皆さんと五平餅づくり(写真提供:衛さん)
本プログラムの研修先は、長野県の飯田・下伊那地域。普段は東京で学生生活を送る国際文化学部生が「地方の視点」で考える目も養えるよう、実施されている研修です。

今年度は、高校生が運営するシェアスペース「桜咲造」において高校生や卒業生と交流したり、法政大学卒業生のお宅でホームステイをさせていただいたり、地元の方のご支援をいただきながら、新規取り組みも行われました。


2017年度プログラムの内容は、学部Webページに掲載しております、担当教員による振り返り記事からもご確認いただくことができますので、ぜひご覧ください。

阿智村の自然(写真提供:陳さん)
法政大学 国際文化学部Webページ
第6回「SJ(Study Japan)国内研修」が実施されました
http://www.hosei.ac.jp/kokusai/NEWS/topics/170915_01.html

本ブログでは、今年度参加者の皆さんの感想をお届けいたします。


参 加 者 の 皆 さ ん の 感 想


【 衛 嘉 さ ん 】
研修の成果発表会(写真提供:髙栁先生)
今回、長野県・飯田・下伊那での九日間は、私にとってすごく有意義な研修期間になりました。この研修を通して、日本は東京のような大都市だけではないと改めて思いました。五平餅を一緒に作ったり、鈴が沢なすという伝統野菜を収穫したり、阿南町をはじめとする現地の人々と触れ合うことによって、知識の幅が広がりました。また、飯田での見聞や調査に基づいて、私は研修成果を市の公民館で発表しました。このSJ研修は、これからの大学生活にとって非常に役に立つ経験になったと思います。



【 陳 傑 さ ん 】
和合小学校で和太鼓の練習(写真提供:髙栁先生)
長野県で過ごした9日間、大都会と違う日本の田舎生活を体験しました。元々飯田という地域は知らなかったのですが、事前授業や今回の研修を通じて、また地元の人々や学校の生徒たちとの交流機会もあり、自然と日本文化に包まれた飯田・下伊那郡の魅力を大変感じました。
自分は研修テーマを決め、研修中に自己調査しました。最後の日に発表会を行い、たくさんの方から貴重な意見と感想をもらい、感謝の言葉もありません。今回研修で得た経験は今後の大学生活にも大変役に立つと考え、非常に素晴らしくて有意義な研修だと思います。



駒ヶ岳で(写真提供:大塚さん)
【 大 塚 彩 里 愛 さ ん 】
私はSJ国内研修にボランティア補助員として参加しました。私は長野県出身で母が飯田出身ということもあり、研修期間で飯田の歴史、現在行っている地域活動など関心を持つことが多くありました。都会に住み始めて忘れかけていた田舎ならではの方言、豊かな自然、人との繋がりなど大切なことを再認識することが出来ました。また交流を通じて、貴重な知識を多く持つ高齢の方の意見を、私たち若者や留学生が引き継ぎ、発信していくことが必要だと感じました。これからの大学生活では、今回の経験を活かし勉強を進め、知識を増やしまた飯田市を訪れたいです。



【 中 戸 川 望 さ ん 】
桜咲造で高校生から水引を教わる(写真提供:髙栁先生)
SJ国内研修にボランティア補助員として参加しました。前半4日間で、飯田の地域や飯田に住んでいる人のために積極的に活動している人たちに直接会い、話をする機会がありました。彼らの活動を見て、日本の地域の伝統や歴史は人によって支えられて生きているのだと気付きました。実際に足を運んだからこそ得られるものが多くあり、地域から見た日本について考えさせられる意義深い研修になりました。


2017年10月20日金曜日

教員インタビュー 渡辺昭太先生(後編:国際文化学部での大学生活と受験生へのメッセージ)

渡辺昭太先生にインタビューをしてみた!(後編)

前回に引き続き渡辺先生のインタビューです。国際文化学部卒業生でもある渡辺先生に、SA(スタディ・アブロード)やゼミなどの大学生活を中心に伺ってきました。そして、最後には受験生へのメッセージもあります!


SA中にお世話になったアドバイザーの方との写真

Q1.渡辺先生は国際文化学部出身と伺いましたが、進学を決めた理由は何ですか?


色々な偶然が重なった結果なのですが、実は私は岡山県倉敷市出身で周りに法政大学出身の方が多くいました。一例ですが、私は高校で英語の専門コースに通っていたので英会話を習っていました。その英会話の先生の旦那さんが法政大学出身だったのです。それから高校の時の国語の先生に、法政への進学を検討していることを話したところ、他の高校に勤めている法政出身の先生を紹介してくださり、お話しを伺う機会を得ました。こういった方々に話を聞いてみると、法政は良いところだと勧めてくれ、また国際文化学部という学部では留学が確実に行けるということで進学を決めました。

Q2.どのような学生生活を過ごされましたか。印象に残った出来事などを教えてください。


4期生ですので私が入って初めて国際文化学部に4学年が揃いました。
4年間を通じて、大学内あるいは学部内で活動することが多かったですね。大学1年生の時からオープンキャンパスの学生スタッフとして活動し、学部紹介プレゼンテーションや在学生による座談会、受験生との個別相談などを担当しました。SA期間以外はほとんど参加していました。
また、国際文化情報学会の運営『異文化(※1)の編集などを行う学生役員の活動もしていました。サークルやアルバイトよりは、大学や学部に関わる活動が好きで仲間と活動していたのが思い出として残っています。
それから、先ほどもお話しましたが、ゼミでは、中国語の教材開発を研究テーマにして活動しました。4年生になると、大学院の受験準備のために勉強したり、中国語の文法(可能を表す助動詞の用法)をテーマにした卒業論文の執筆も行いました。学部に軸足を置いた4年間でした。様々な行事で学生スタッフとして活動した期間が長かったので、友達も比較的多く、大変刺激のある4年間でした。

※1 『異文化』:毎年、国際文化学部で発行している論文集

Q3.国際文化学部の特徴と言えばSA(スタディ・アブロード)ですが、SA先での思い出などを教えてください。


SA中国の4期生は、そもそもSAに行けるかどうか分らなかったのです。当時、新型肺炎のSARSという病気が流行っていたからです。SAは9月からスタートしますが、その年の冬~春頃にかけて、中国ではSARSが流行していました。そのため、SA中国の学生を対象とした説明会や、感染症の専門医を招いたセミナーが行われました。ぎりぎりまで行けるかわからない状態でしたが、その後、SAに行けることになり、バタバタしましたが無事SAを開始することができました。

SA中の思い出ですが、平凡かもしれませんが、授業や日常生活が一番思い出に残っています。現地での授業は、主に、4種類の授業があって精読(総合中国語)、会話、リスニング、HSK(中国政府公認の中国語能力試験)対策の授業がありました。
どの授業も、担当の先生が非常に素晴らしい方だったのですが、中でも精読とHSK対策の授業を担当してくださった担任の先生はとても印象に残っています。まず、発音が非常に聞き取りやすい上、その先生の話は内容が全て理解できるのです。おそらく、留学生がわかりやすい表現を用いて、必要なことを過不足無く説明してくださっていたのだと思いますが、本当に教え方の上手な先生でした。また、その先生は絵がとてもお上手で、我々の知らない単語などがあると、黒板に見事な絵を描いて説明してくださいました。特に、歯磨き粉の絵とあずまやの絵がとても印象に残っています(笑)。
会話の先生はとても豪快な方で、よく笑ってよく話す方でした。積極的に学生が話せるような、明るい雰囲気を作るのが上手な先生でした。
リスニングの先生は、毎回中国語の新聞の中から我々が興味を持ちそうな話題を紹介してくれたのがとても印象に残っています。
実は、精読を担当してくださった担任の先生とは、大学院で留学に行ったときに再会し、一緒に食事をしました。すでに退職されていましたが、とてもお元気そうでした。


SA先で実際に使用していた教科書。英語で説明が書かれている部分もあります。


また、授業以外の時間には、日本語を学習している中国人学生と相互学習をやったりしました。確か毎週火曜日の夜8時ぐらいに大学の食堂に集まって、相互学習をやっていましたね。だいたい常時10人くらい、多いときには20人近く集まっていたと思います。ただ、食堂は営業が終わると電気が消えて真っ暗になってしまいます。夜8時は営業が終わっていて真っ暗なんですよ。それにも関わらず、学生たちが真っ暗の食堂に集まって外の街灯の光とろうそくを明りにして一緒に勉強したりおしゃべりしたのは良い思い出として残っています。
また、選択制の共通講座で太極拳を履修し、他国の留学生とも交流しました。

それから、私は街歩きが好きなのですが、上海でも一人で地図を片手によく歩きました。上海では、全ての道に「○○路」という風に名前が付いているのですが、地図で面白い通りの名前を見つけては、そこに行ったりしていました。観光地ではないのですが、単にそうした様々な道を歩きに行くということをやっていましたね。ちなみに、上海の道は概ね、南北に延びる道には中国の省の名前が付いており(四川路、陝西路、河南路など)、東西に延びる道には中国の都市の名前が付いているんですよ(南京路、北京路、大連路、福州路など)。

上海市内の観光地にもほとんど行っていると思います。一番有名なところですと、黄浦江という川沿いにある昔の租界(中国にあった外国人居留地)にあるヨーロピアンな建築や川を挟んだ反対側にあるテレビ塔などの高層ビルを見ました。

あとは、北京や西安、杭州、南京、蘇州などを旅行したことも良い思い出です。上海から離れていて行く機会が少ないのですが、SAプログラムの旅行を利用して、色々な場所を見に行けました。町によっては雰囲気がずいぶん違いますね。上海は結構ごちゃごちゃとした感じなのですが、北京は道幅が広く大きな広場もありとにかく広いという印象でした。町によって雰囲気が違うのも中国の魅力だと思います。


SA中の旅行で訪れた杭州の西湖

上海の魯迅公園。水で地面に字を書く人(魯迅公園には芸術的な方がたくさんいるそうです。)

Q4.渡辺先生が思う国際文化学部の魅力を教えてください。


様々な科目の学習を通じて、自分の可能性を大きく広げることができる学部だと思います。私自身、入学するまでは語学には興味がありましたが、情報などの他のことにはあまり興味がありませんでした。国際文化学部に入って必修で情報の授業を受けて、楽しく感じ自分はこういうことにも興味があるんだなと気付きました。自分の興味や新しい関心を掘り起こしてくれる学部だなと思います。
現在、教員として中国語のeラーニング教材(※2)の開発なども行っています。国際文化学部で語学も情報も学んだからこそ、その両方の面白さに目覚め、文系や理系の分野を融合させながら教育や研究を行っています。しかも、国際文化学部には各分野の専門の先生が沢山いらっしゃるので、自分の興味関心に合わせて勉強するには最適の学部だと思います。

※2 eラーニング:インターネットなどを利用した学習

Q5.国際文化学部を目指す高校生へのメッセージをお願いします。


国際文化学部は、皆さんの興味や知的好奇心を刺激してくれる学部です。是非一緒に勉強しませんか。お待ちしています。

欢迎来到法政大学国际文化学部,让我们一起学习世界的文化吧!
(国際文化学部でお待ちしています。一緒に世界の文化を学びましょう!)


渡辺先生、ありがとうございました!


渡辺先生がオープンキャンパススタッフやSA、ゼミなど大学生活で様々な活動をされていたことが伝わるインタビューでした。また、先生の大学生活を通して、国際文化学部の魅力も伝えられたのではないかと思います。
今回の教員インタビューを通して、国際文化学部の学びをより具体的にイメージして頂けたら嬉しいです。


執筆者:古池萌

2017年10月19日木曜日

教員インタビュー 渡辺昭太先生 (前編:研究分野について)


渡辺昭太先生にインタビューをしてみた!(前編)


こんにちは!今回は、今年度新たに国際文化学部に着任されました渡辺昭太先生にインタビューをしてきました。実は、渡辺先生は法政大学国際文化学部の卒業生でもあります。ご自身の研究はもちろんのこと、国際文化学部での学生生活などについても伺ってきました。前編となる今回は、渡辺先生の研究分野を中心に紹介します。

渡辺昭太先生のプロフィール


研究テーマ

中国語学
日中対照研究
中国語教育

担当授業

中国語
中国の文化Ⅳ(中国語の構造)
中国の文化Ⅴ(中国語と日本語)
中国語科教育法Ⅰ・Ⅱ







インタビュー内容


Q1.最初に国際文化学部卒業後のご経歴を教えてください。


法政大学国際文化学部を卒業後、東京大学大学院へ進学しました。中国語の文法の研究をしたかったのですが、法政大学の大学院にはその専攻がなかったので、自分が研究したいことができる、他大学への進学を考えました。
どこの大学院でもそうですが、大学院は修士課程とその上の博士課程に分かれています。私は博士課程まで行きました。
修士課程の1年生の時は、中国語だけでなく、広く言語一般に関する授業があって結構大変でした。必修科目が4つぐらいあったのですが、担当の先生の多くはアメリカの大学院を出た方で、アメリカ式のやり方で授業をされました。テキストは全て英語で、授業で扱う箇所は事前に全て読み込んでいることを前提に授業を進めます。ですから、予習をせずにただ座っているだけでは授業についていけません。修士課程1年生の時は、中国語研究の授業ももちろんありましたが、言語学の全般的な知識を付ける授業の方が多かったですし、そちらのほうに学習時間をかけました。
修士課程2年生になると、出席しなければならない授業は減ります。主に自分の専門である中国語研究に関する授業に出つつ、修士論文の執筆に力を入れました。
修士課程の2年間が終わると、博士課程に入りました。自分の博士論文の執筆に向けて、自分の研究テーマを掘り下げていきました。また、学会で発表したり、学術雑誌に自分の論文を投稿したりと、それまでに研究したことを外に向けて発信する機会も増えてきました。また、大学院の同期のメンバーで一緒に研究会や勉強会を定期的に開き、自分の研究の進捗状況などを発表し合ったり、一つのテーマについて一緒に議論したりしました。

大学院時代には留学にも行きました。中国政府奨学金を受給し上海師範大学の大学院に留学しました。現地では、高級進修生(大学院研究生)という身分で研究活動を行いました。ゼミに出たり、自分の研究について発表したりもしました。

大学院を出てからは、大学や専門学校で中国語を教え始めました。一番、最初に教えたのは外国語の専門学校でした。選択科目の中国語を担当していたのですが、受講した学生はなんとみんな韓国人でした。そのため、日本人が韓国人に中国語の授業をするという、なんとも不思議な光景でした。その時の学生は3名ほどでアットホームな雰囲気で授業ができました。その後、いくつかの大学でも教えるようになりました。私は比較的いろんな授業を担当した経験があって、中国の留学生を対象とした翻訳の授業なども担当しました。
 法政大学では、最初に多摩キャンパスの経済学部で中国語を教え始めました。その後、市ヶ谷キャンパスの教職課程や国際文化学部の授業も担当するようになり、今年度、国際文化学部の専任教員として着任しました。

上海師範大学の始業式での挨拶。一番左側の方が渡辺先生です。

杭州旅行にて西湖湖畔にある雷峰塔を訪れた時の写真


Q2.渡辺先生ご自身の研究内容について教えてください。


専門は、現代中国語の文法です。特に、私自身が一日本人として、中国語を勉強した経験があるので、日本語母語話者の視点から見て不思議に感じられるところ、理解しにくいところ、「どうして中国語はこういう場合にこういう表現を使うのだろう」という違和感を大事にしつつ、それをとっかかりとして、論文を書くことが多いです。
これに関連して、中国語と日本語の対照研究も行っています。日本語母語話者が中国語を学ぶ時、あるいは逆に中国語母語話者が日本語を学ぶときに、どうしても間違いをおかしてしまいます。その時に、どうして間違いが起きるのか分析して日本語と中国語の特徴や文法の違いを研究したりもします。中国語などの外国語を学ぶ、あるいは教えたりすることは、母語である日本語についても深く考えるきっかけを与えてくれると思います。

Q3.中国語の研究を始めたきっかけを教えてください。


元々、中国語に限らず文法が好きだったこと、そして、学部時代に言語の教育に興味を持ったこと、これらが中国語研究を始めたきっかけですね。学部時代に、鈴木靖先生のゼミで中国語の教材開発を自分の研究テーマにしていました。国際文化情報学会(※1)でも発表しました。そこで、研究の面白さに触れ、もっともっと勉強してみたいという思いが強くなりました。
中国語の教材を開発するには、何よりもまず自分自身が中国語という言語そのものを深く理解する必要があると感じました。教材開発や教育というのは、様々な要素が複雑に関与してきますので、言語さえ理解できていれば良いというものではないのですが、ともあれ、中国語に対する深い理解は不可欠だと感じ、中国語学を本気で勉強してみようと思いました。
元々私は、高校では普通科英語系という、英語を専門とするコースに在籍していました。そこでも、文法や作文の授業は大好きでした。大学でも英語を専門にしようと思っていましたが、「もう一個ぐらい言語をやってみたら」と学校の先生から言われたことやクラスに中国からの帰国子女の友達がいて仲良く喋っていたことから中国語に興味を持ちました。文法好きと教育への興味、これが中国語研究のきっかけです。

※1 国際文化情報学会:国際文化学部で毎年開催している学会。詳しくはこちらの記事をご覧ください。http://hoseiintaculturalcommunication.blogspot.jp/2016/12/2016.html「法政大学国際文化学部 国際文化情報学会2016」


Q4.中国語の語学学習で大切なことを教えてください。


古いと言われるかもしれませんが、読み書きの面では、文法事項をきちんと覚え、その規則に則って翻訳や作文の練習を繰り返しやることが重要だと思います。単語は辞書を丁寧に引きながら読解を行うというのが鉄則だと思います。単純作業で面白くないように思うかもしれませんが、その面白くないと思うことをコツコツと積み重ねられるかどうかが、結局は確実な語学力を付けられるかどうかを左右すると思うので、単純なことを地道にやっていくことが大切だと思います。そういう文法的な知識やじっくり身につけた知識は、会話の練習をする際にも確実に役立ちます。「これでもか」というくらい、繰り返し覚えた文法事項や単語や構文は、それこそ喋る時に自然と口から出てくるようになるのです。コミュニケーション重視という風潮もありますが、その前提として文法事項や重要な単語を徹底的に頭に入れる訓練を経て体にしみこませると、それこそ文法を気にせず話せるようになるのだと思います。
聞く力を鍛えるためには、ディクテーション(※2)をするのがよいと思います。TOEICや中国語の語学検定試験などのいわゆるリスニング問題は、6割から7割程度聞き取れれば、正解にたどり着けることが多いのですが、ディクテーションは100%聞き取れなければできません。これは大変な作業ですが、大きな力になると思いますのでおすすめです。当たり前ですが、外国語は母語ではないので、そうである以上、じっくり時間をかけて、丁寧に学んでいく必要があります。近道ってないですよね。

※2 ディクテーション:読み上げられた外国語の文章を書き取ること


渡辺先生ありがとうございました!


渡辺先生の中国語学への思いや研究内容を知ることのできるインタビューでした。また、先生が研究されている中国語と日本語の対照研究は、「中国の文化Ⅴ(中国語と日本語)」という授業で学ぶことができますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
次回は、渡辺先生が国際文化学部で過ごした大学生活について紹介します。SA(スタディ・アブロード)やゼミなどのお話を中心にお伝えします!





執筆者:古池萌