国際文化情報学会2016
11/26(土)に国際文化情報学会が 行われました。 国際文化情報学会とは、国際文化学部の 各ゼミを中心に学生・院生が普段の研究の成果を発表する場で、 毎年11月に行われます。 当学会最大の特徴は、4部門に分かれているところにあります。 「論文」発表はもちろん、「ポスター」「映像」「インスタレーション」 と多種多様な発表を同時に観ることができます。 そして、誰でも自由に 各ブースを覗くことが出来ます。 更に、審査員は教員だけではなく、 学生も参加することで多角的な 評価を行うことができるのも特徴となっています。 今回、広報委員では各部門どのような 発表が行われてきたかを実際に 観てきました。 ほんの一部ですが、 紹介していきます。論文部門
論文部門は、数ヶ月~1年かけて 調査・研究し、数万字にも渡って 書いてきた論文を発表する部門です。発表時間は質疑応答を含め 30分。テーマ:「国民的ローカル映画としての
インド映画」
所属:佐々木(一惠)ゼミ
一言コメント:
インド映画といえば、 豪華絢爛な衣裳をまとった男女が歌って踊る ミュージカルのイメージが強いが、 その文化の起源がどこにあるのかが 分かりました。 また、実際に「ボンベイ」という作品を 通してインドのローカル映画が どのようなものかが分かりました。
テーマ:「陸軍中野学校に
みる諜報教育」
所属:今泉ゼミ
一言コメント:
多くの論文発表者が レジュメとして、パワーポイントの スライドを配布する中、こちらのゼミの 方は、初めて接する人にも分かるように 独自のプリントを作っていました。 スライドでは補えない、 細かい内容について知ることが できました。 特に陸軍中野学校の各任務における 共通点に関してわかりやすく まとめてありました。
テーマ:「観光大国を目指す
日本における
民泊の現状とその可能性」
所属:曽ゼミ
一言コメント:
近年、日本でも注目されている「民泊」。 しかし、ホテル産業との軋轢やセキュリティ 関係など問題は多い。そのような「民泊」に関する 問題と可能性に切り込んでいました。
ポスター部門
外濠校舎の3,4階に 各ゼミがポスターを 展示し、来場者に 内容を解説するというもの。プレゼンテーションは10分以下で行うことになっています。
テーマ:「『手』から始まる親子の
コミュニケーション」
所属:甲ゼミ
一言コメント:
両親共働き、スマホ時代の今、 子育てにおける親子のコミュニケーション 不足が深刻となっている。 甲ゼミでは、そのような問題を 解決するロボットのデザインを 提案していました。 意外とこういった問題解決の 手段として「子供にスマホを持たせない」 といった方法を取ってしまうが ITと子育てを共存させる手法を 選択している点ユニークでした。
テーマ:「スタジオジブリと
武蔵野の開発史」
所属:岡村ゼミ
一言コメント:
スタジオジブリの作品の多くは 「土地開発問題」をテーマにしていた!? 確かに言われてみれば、 「となりのトトロ」「平成狸合戦ぽんぽこ」など 土地開発にまつわる話が多い。 岡村ゼミの皆さんがフィールドワーク を通じて考察した成果が、 色鮮やかなポスターに滲み出ていました。
テーマ:「国際文化
をグローバルに学ぶ-
私たちの留学」
所属:熊田ゼミ
一言コメント:
2015年度派遣留学でフランス、オーストリア、ドイツに行かれた3名の熊田ゼミ生が、それぞれの発見を紹介。
フランスには「ヨーロッパ文化遺産の日」というものがあり、博物館や美術館、歴史的建造物に無料or割引で入ることができるとのこと。
オーストリアに留学された方は、現地料理が欧州各国から伝播されている事実を紹介。意外と、オスマン帝国時代から伝わった料理が多いことに驚かされました。
ドイツに行かれた方は、海外で国際文化学部の修士号を取得する方法についてまとめていました。
尚、熊田ゼミは4部門全て
出展している為か、スタンプラリーも
同時開催。
全ての発表を観ると...
テーマ:「AIとプログラムが
作り出すコンピューター
エンタテイメント」
所属:重定ゼミ
一言コメント:
重定ゼミのブースでは、Visual Basicを 使ったゲームで遊ぶことが出来ます。 学生が制作した落ちものパズルゲームや アクションゲームで遊んでみました。 アクションゲームはStage1から非常に難しく、 学生広報委員の内山はクリアすることが できませんでした。
話を後ほど伺うと1人全てのStageを 攻略したとのこと。
テーマ:「PureDataによる
ミュージックシンセサイザーの
モデリングの試み」
所属:大嶋ゼミ
一言コメント:
国際文化学部は文系の学部ではありますが、 大嶋ゼミは理系学部も驚くほど 専門的なシステム構築を行っています。 今回の展示では、プログラミング環境 Pure DataとPd-extendedを使用し、 シンセサイザー製作に取り組んだとのこと。
学生からは「オリジナルシンセサイザーを
完成させる!より便利に、スマートに!」といった
意気込みを伺うことができました。
映像部門
映画や学部紹介ビデオ等、映像作品を 上映する部門。質疑応答含め、30分以内で発表します。作品名:「幸福な選択」
所属:鈴木(晶)ゼミ
一言コメント:
鈴木晶ゼミは、本年度で 担当教員がご退職される。 毎年、いくつかのグループで バラバラに作品制作を行うところ、 今年は3,4年一丸となって制作。 ゼミ生に、注力したポイントを 伺ったところ、「観た人の心に訴える、 皆が共感できるようなシチュエーション を考えました」とのこと。
上映終了後の質疑応答では、 6本の脚本の中から、 鈴木晶ゼミの学生皆が共感できる 話を一つ選び制作したと述べていました。
ゼミ生の想いが実を結び、 映像部門・最優秀賞を受賞していました。
インスタレーション
空間全体を作品とみなすのが、「インスタレーション」。教室丸ごと美術館のように使うことができ、来場者に「体験」させることで、今まで知らなかった世界を身体で感じることができる。制限時間は、70分。作品名:「Se'e'cret」
所属:森村ゼミ
一言コメント:
教室内に無数の覗き穴があり、
覗いてみると、橋や草間彌生の
作品など様々な絵が見える。
穴を辿り、一番前まで到達すると、
一冊の本が置いてある。
そこには一言「あなたは見られている」
と書かれている。
ふと後ろを振り返ると.....無数の目が私のことを見ているではありませんか! 今回特別に、写真の関係で明るい状態にて撮影させて頂きましたが、実際は真っ暗闇の中で体験するので結構怖いです。
~世界はアフリカだ~
(Bar AFRIKA)」
所属:粟飯原ゼミ
一言コメント:
ゼミ生がアフリカの民族衣装を着ていることやバーをイメージした内装からBar AFRICAという世界観を強く感じました。
カウンターで聞きたい発表を選ぶと、ボトルが渡されます。そして、このボトルをもってブースに行くと、発表を聞くことができます。歴史や音楽、宗教、ブラックパワー・ネグリチュードといった様々な角度から発表をしていて、パンアフリカニズムについて知ることが出来ました。
~常識を疑え~」
所属:栩木ゼミ
一言コメント:
ヒーローとしてのアメリカについて歴史や政治、マーベルコミックスのヒーロー映画といった観点から調査していました。私自身が持っているアメリカのイメージとの違いに驚くこともあり、まさに常識を疑う展示でした。
また、11月に行われたアメリカ大統領選挙にも触れており、今日性を感じました。
展示を見ながら、アメリカについて改めて考えることができました。
執筆者:内山一文、古池萌
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