映画『はちみつ色のユン』(2012年制作公開)は、幼い頃、韓国から国際養子としてベルギーに送られたJung Henin氏が成長後、自らの生い立ちを描いたマンガをもとに、当時の動画や写真、そして韓国訪問時の映像を加えてつくられた作品です。自分が何者なのかを問う長い旅の末、産みの親と育ての親の双方へ感謝を表わし、またヨーロッパ人でもあるしアジア人でもあるという、複合的なアイデンティティを素直に受け入れる境地へと至ります。
10月30日(日)、原作者で監督のJung氏が来日したのを機に、映画の上映と、Jung氏自身を含めた関係者による学際トークセッションを、国際文化学部オープンセミナーとして開催いたしました。イベントは、立ち見が出るほどの大盛況のなか、無事終了しました。
これもひとえに、この映画の素晴らしさ、すなわち韓国で親から見捨てられ、養子としてベルギーで成長したJung氏の個人的な物語でありながら、同時にそれを越える普遍性を獲得しているがゆえでしょう。作品を観ながら、きっと多くの参加者が自らに引きつけつつ、人間にとって家族とは、国や民族とは、アイデンティティとは、愛とは?と、思いを致したものと思われます。
10月30日(日)、原作者で監督のJung氏が来日したのを機に、映画の上映と、Jung氏自身を含めた関係者による学際トークセッションを、国際文化学部オープンセミナーとして開催いたしました。イベントは、立ち見が出るほどの大盛況のなか、無事終了しました。
これもひとえに、この映画の素晴らしさ、すなわち韓国で親から見捨てられ、養子としてベルギーで成長したJung氏の個人的な物語でありながら、同時にそれを越える普遍性を獲得しているがゆえでしょう。作品を観ながら、きっと多くの参加者が自らに引きつけつつ、人間にとって家族とは、国や民族とは、アイデンティティとは、愛とは?と、思いを致したものと思われます。
映画上映後のトークでも、漫画(バンドデシネ)やアニメ表現の可能性、朝鮮民族の離散、韓国の国際養子の歴史など、多くの文脈からこの映画の背景が解説され、魅力が語られました。盛りだくさん過ぎて、会場の参加者との質疑応答に十分な時間が割けなかったのは残念でしたが、学部内の複数の教員と、この映画に惹かれる学外の皆さんとの協力で、このような刺激的な会がもてたことは収穫でした。日曜日にもかかわらず、学生の姿もかなり見られました。
参考(学部Webサイト、トピックス欄掲載の開催案内):
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